ラストボール。〜君がくれた奇跡〜
「星也くん…」

「大丈夫だよ、心春…心配しなくていい…」

星也くんは、優しい…でも…その優しさが逆に私を心配させる…

私は、毎日、面会開始時刻に来て最後までいる。 辛いとか、そんな感情じゃなく『もっと一緒にいたい』という思いで…

「心春ちゃん、俺たちが代わるから」

「大丈夫、ありがとう」

「心春、少しは休まないとあんたが倒れちゃうよ」

「平気だよ、紗菜ちゃん!私、元気だから…」
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