ラストボール。〜君がくれた奇跡〜

「大丈夫!次だ!次!!」

そう言って、何回も、何百回も投げて行く。しかし、ボールは届かない

私は、不安になった…けど、見てるしかないと思った。私が入っても邪魔になるだけだって…

「心春…一緒に…」

でも、星也くんは、私を呼んだ。優しい微笑みを私に向けて…
「そうだよ、心春さん!」

「そりゃ、何回投げても入らないよ!」

「心春ちゃんがいなきゃ!!」

星也くんにのっかるかのように、メンバー全員で私を呼んだ。
そして、メンバーの1人が私の手を引いて、みんなの元へと連れて行ってくれた。

「心春…」

星也くんが私の手をみんなの中へと入れてくれた。
「お前の力も…」

「うん…っ!」

そして、みんなでボールを再びゴールに構えて、投げた…
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