ラストボール。〜君がくれた奇跡〜
すると、その子は驚いた顔して私に言った。
「えっ?!本当?!めっちゃ嬉しいよっ!」
「あ、は、はい!」
そんな時、ふと後ろにあった大きな時計を見た。その時計の針は、どう見ても【6】をさしていた。
「あ、あの…私…門限あるので…」
「お、おう。悪かったな、引き止めて!あ、あのさ!」
「は、はい!!」
「また、来てくれないか…?」
「え…いいんですか…?」
「もちろん!!あ、俺、間宮星也!高校2年生!」
「わ、私、早川心春っていいます…高校2年です…」
「よろしくな、心春!じゃあ…次の月曜日、夕方4時にまたここで!」
「は、はい…!!」
私は、不思議と自然にコミュニケーションをとることができた。『この子は、他の子と違う』
そんなことを考えながら、その場をあとにした。