ラストボール。〜君がくれた奇跡〜
第2章 君との距離。
《翌日》
「へー!そんなことがあったんだねー」
学校について早々、昨日起こった出来事を紗菜ちゃんに話した。片手にはもちろん、イチゴオレ。
「でも、珍しいね。心春が男子と話すなんて!いつも避けてるのに」
「うん、自分でもびっくりしてる…。でも、あの子は、私とどこか似てる気がして…それにね、一生懸命頑張っていてカッコよく見えたんだ!」
「心春からそんなセリフを聞けるようになるなんて…なんか感激っ!よかったよかった!」
紗菜ちゃんはそういって笑顔で喜んでくれた。本当に優しい…
「紗菜ちゃん…ありがとね」
「ううん!大丈夫!」
そう言うと、私の頭を優しく撫でてくれた。こんな子が彼氏だったら、どんなに幸せなのかな…