たまゆらのはな
「次は外さぬ。死ねぇ!」
浪士は女子に刀を振り下ろそうとした
キンッビシャッ
咄嗟のところで止めに入り、斬りふせる
残りの二人も斬った
「あーあ、一人生かしとけば良かったかな
まぁいいや」
「そこの子、大丈夫?」
…目をぎゅっと瞑って反応がない
「ねぇ、ねぇ!大丈夫?」
ぱちっと目を開けてこちらを見た
開かれた目はくりっと丸くて万華鏡みたいにきらきらしていて、
肌が白いのに対して唇は紅を垂らしたみたいに美しい
怯えて涙目になっているから、光が反射して目が本当に光ってるみたい
…なにを考えてるんだ僕は
「大丈夫?」
「……」
また反応を示さずただ僕を見つめていた
「ねぇキミ本当に大丈夫?」
「へ!?…っあ、だ、大丈夫!!…です!」
噛んだ…
みるみる内に顔が真っ赤になっていく
…はは、かわいいなぁ笑