たまゆらのはな




土方さんって、あの鬼の副長土方歳三!?


「…?とりあえず行こうか」






私は藤堂さんに連れられて土方さんがいるらしい部屋に連れられていった…







「土方さーん、入るぜー?」

「おー入れ」


ガラッ



パッと目があうと、



とても綺麗な長髪を一つにまとめていて、私をにらめつけている顔ですら綺麗だと思った




「…てめぇ目が覚めたのか
とりあえずそこ座れ

平助はここまでご苦労、仕事に戻れ」


「はい、、」


藤堂さんはへーいと返事をしてから戻っていった









………気まづい








さっきから無言で私を睨みつけている

私は視線から逃れるように俯いている







「…おい」


「は、はい!?」


「んなびびんなくていいだろが

おめぇに聞くこと聞いて間者じゃなければ、何もしねぇさ」


つまり怪しまれたら即殺ということですかね

やだやだこわい

て、手汗止まらん…




「まず名前と出身は」



やばいどっちもわからん



「分からないです…」


「あ!?てめぇの名前くらいわかんだろが!」


ビクッ


大きい声出さないで〜泣
こわいよぉ…


「あの、ほんとに、分かんなくて…」


「おちょくってんのか!!」


ガラッ



「まぁまぁトシ、落ち着け」





パッと声のする方を見ると


大柄の優しそうな人がいた





「近藤さん!」










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