たまゆらのはな



ぼーっと川の流れを見ていた



「はぁ…もう何が何だか」



ちょっと疲れてきちゃったな

天気はぽかぽか陽気なのに私の気分は曇天の曇り空って感じ



「おいそこの娘」



今度はだれー?
少し気だるそうに振り向くと

そこには3人の腰に帯刀した男がいた



模擬刀か…?観光客かな
面倒だなナンパとかする人嫌いなんだよね



「ほうなかなかに上玉ではないか!
おい娘、我らの酌に付き合え!」



ふふっ…古風なナンパだな笑
相当に昔の侍のファンとお見受けします笑



「ごめんなさいあなたたちの寸劇には付き合えないし酌もしないので」


「なに!?我らを何と心得るか!」



ありゃまこりゃだいぶお熱なことで
好き過ぎるのも考えものだね



「…なんちゃってお侍さん?笑」



ふっと笑いながら答えた




「我らは長州藩士なるぞ!日々攘夷に努める我らに酌が出来ぬと申すか!」




、、、ん?


ぽかんと口を開けてしまった



「長州藩士?…えと、だから…?笑」











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