オフィスラブ〜上司は幼なじみ〜




ずっと黙っていたきょーちゃんが口を開く。




「…そんなに俺と一緒に居たいのかよ。」



きょーちゃんは意地悪く微笑む。




「何よ、悪い?」



私はきょーちゃんをじっと見つめる。



「いいや。俺もそう思ってたところ。」



「それってどういうこ…えっ…」




私は言葉を失った。





きょーちゃんはハチミツ大好き
黄色いクマさんの小さな人形を
ひらひらさせた。




その人形の先に






「えっ…ウソ?// 」



「居たい時は毎日一緒に居たらいいじゃん。」




「鍵…」





可愛いらしい人形のストラップに
繋がっていたのはきょーちゃんの家の鍵だった。




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