オフィスラブ〜上司は幼なじみ〜
なんとか、きょーちゃんと
2人で仕事を終え、会社を後にする。
「送ってく。乗って。」
きょーちゃんは駐車場から車を出して、
私の前で止まる。
私は助手席に乗り込んだ。
「ごめんね…結局こんな遅くまでかかっちゃって。」
「あぁ。葵が仕事遅いの知ってるし。」
「きょーちゃんは仕事もできるし、
彼女もいるしで最高だね〜〜 。」
「…そうでもないよ。」
きょーちゃんは急に声のトーンを落とした。
「えっ?何が不満なのよ。」
きょーちゃんは暫く考えるようにして
黙り込む。
「好きな人に中々振り向いて貰えないこと。」