オフィスラブ〜上司は幼なじみ〜
「本当に申し訳ありません。
今日の18時に搬入予定だったのですが、今日中にはもう間に合わないかも…
私店舗の方に今から謝って来ます…」
「間に合わす。」
きょーちゃんのその一言で
社内が静まり帰った。
「えっ…で、でも!」
「俺が車出すわ。とりあえず、今から
ダッシュで新潟のメーカーまで取りに行く。」
「そんなっ…新潟って!往復でどれだけかかると思ってるんですか…私のミスです!
私が責任取ります。」
「うるさい。俺が行く。
これはチーム全体の問題だ。
リーダーの俺にも責任がある。」
きょーちゃんはいつもより
低い声で私にそう言った。
「でもっ…」
「でもはいらない。
間に合わせるから。北村はメーカーに連絡。
原田、高橋は店舗に掛け合って。
その他はそれぞれの仕事につけ。」
きょーちゃんの掛け声で、
一斉に皆動き出す。
私は呆然として動くことができなかった。