オフィスラブ〜上司は幼なじみ〜
駐車場へ着くと、丁度きょーちゃんが車に乗り込もうとしていた。
私はきょーちゃんの腕を引く。
「っ…きょーちゃん!」
きょーちゃんは驚いた顔を見せた。
「何も言わないで先帰るとかずるいよ…」
「……」
「何よ!何も言わないで帰るのがカッコいいとか勝手に思ってるんでしょ?
そんなドラマみたいこときょーちゃんが
やっても、ちっともカッコよくなんてないんだからね…//!!」
「……」
きょーちゃんは黙ったまま
私の話を聞く。
「っ…カッコつけ!ナルシスト!
で、でも…ありがとね。」
私は俯く。
涙が今にも溢れて来そうで、
前を見ることができない。