オフィスラブ〜上司は幼なじみ〜



私たちは夜風に当たりながら、
深夜の街をゆっくりと歩く。


私ときょーちゃんの家は
歩いて20分程の距離。


きょーちゃんは私の家には
一度も上がったことはない。

というより、部屋が汚いので
私が拒否してる。


いつも私がお邪魔するばかり。


沈黙の中、きょーちゃんが口を開く。



「葵…さっき俺にさ、
フラれたこと一度もないって言っただろ?」



「うん。本当でしょ?
きょーちゃんの告白は絶対成功。
カッコいいから、きょーちゃんのこと断る女の子なんて居ないよ。」



「まぁ、そうだな。」


きょーちゃんは俯きながら笑った。



「てゆーか、きょーちゃん来るもの拒まず、去る者追わず主義でしょ?」



私はニヤニヤしながら、そう言った。




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