秀才委員長と俺
コンビニで買っておいたサンドイッチ二個を袋から取り出す。
夏休みが終わってから、俺たちは空き教室で昼を食うようになった。
油良が、二人で食べたいって言ってくれたから。
油良は以外とヤキモチ焼きで、可愛い。
すぐ顔に出るし。
「道島くんって、いつもパンよね」
「ん?あー……楽だしさ、いろいろと」
弁当を食べながら、俺が持ってるサンドイッチをじっと見てる。
朝から作るのめんどくせーし……。
母さんに作らせるのは悪いし。
そしたら自然とコンビニのパンを買うようになった。
楽だし、夜バイトしてるから金も、まあなんとかなるし。
夜ガッツリ食うからそんなに腹も減らねぇから、昼はいつも適当なんだよな。