カミレンジャー! その6(完)
「何を言ってる・・・?」

「変われと言ったんだ・・・白井・・・お前では正義の味方は勤まらない・・・。」

「お前が、それを言える立場だとでも?」

 言えないだろうな・・・

 こいつは市長。

 俺はフリーター。

 その差は歴然だ。

 だけど・・・。だけど・・・。

「そうね・・・私もブルーがいいわね。」

 ピンクが不意に口にする。

「私も、ブルーが良いです。」

 実くんもそれに続いた。

「私も。」

「俺もだ。」

 恵とレッドもそれに同意する。

「お前たち・・・お前たちも解雇されたいのか!」

 あ~あ、完全に悪役のセリフだよ。白井さん・・・。

「そうね・・・今まで、私とレッドが間違ってたわ。その程度の脅しに屈していたなんて馬鹿みたい・・・。」

 ピンクは、そこで、大きく一息つくと・・・。

「万が一、そんなことして見なさい。あなたの今までの不正・・・全部バラすわよ。」

 ピンクがホワイトを・・・それこそ、殺人鬼のように睨みつけた。

「なにを・・・俺は市長だぞ。俺はこの市で一番偉いんだ。誰とでもどことでも代わりの利くお前たちとは違う!」

 あ~あ。

 それ・・・負けセリフですよ・・・。

< 13 / 16 >

この作品をシェア

pagetop