カミレンジャー! その6(完)
第二章
「いらっしゃいませ~。」
一ヶ月がすぎた。
青山は元の感覚を取り戻し、すっかり、コンビニ店員として落ち着いていた。
もう、ブルーじゃない。
俺はカミレンブルーじゃない。
どこにでもいる普通のフリーターだ。
夢も、希望も、将来の保障も何もない、どこにでもいるフリーターだ。
「う~ん・・・・・・・・俺・・・大丈夫なのだろか・・・・。」
ボケる者もいないので、セルフボケツッコミ。
ちょっと寂しい・・・。
「おぅ~青山。良いところに、さっきそこでいつものヒーローショーがやってたぞ。せっかくだから、見に行ったらどうだ?」
どこかに消えてた先輩が顔を出したとたんそんな言葉を口にした。
いつもの?
俺・・・そんなの聞くの初耳なんだけど・・・?
まさかとは思うけど・・・。
「ヒーローショーって・・・『カミレンジャー』とかワケの分からないヒーローじゃないでしょうね?」
「そう、そのワケの分からない、お惚け戦隊漫才・・・。あれ、俺好きなんだよなぁ~・・・いつもゲリラライブやるから、中々見れなくて・・・。」
戦隊漫才って・・・。
なんだか、とても納得できてしまうのは気のせいだろうか・・・?
「俺は良いですよ・・・。」
顔を伏せて否定した。
今さら自分のいないカミレンジャーなんて見たくない・・・。
自分がいなくても、しっかり活動できるカミレンジャーなんて、見たくない・・・。
分かってるんだ・・・。
分かってたんだ・・・。
自分がいなくても・・・自分なんかがいなくても、あいつらはうまくやる。
あいつらは、何も変わらず、カミレンジャーなんだ・・・。
一ヶ月がすぎた。
青山は元の感覚を取り戻し、すっかり、コンビニ店員として落ち着いていた。
もう、ブルーじゃない。
俺はカミレンブルーじゃない。
どこにでもいる普通のフリーターだ。
夢も、希望も、将来の保障も何もない、どこにでもいるフリーターだ。
「う~ん・・・・・・・・俺・・・大丈夫なのだろか・・・・。」
ボケる者もいないので、セルフボケツッコミ。
ちょっと寂しい・・・。
「おぅ~青山。良いところに、さっきそこでいつものヒーローショーがやってたぞ。せっかくだから、見に行ったらどうだ?」
どこかに消えてた先輩が顔を出したとたんそんな言葉を口にした。
いつもの?
俺・・・そんなの聞くの初耳なんだけど・・・?
まさかとは思うけど・・・。
「ヒーローショーって・・・『カミレンジャー』とかワケの分からないヒーローじゃないでしょうね?」
「そう、そのワケの分からない、お惚け戦隊漫才・・・。あれ、俺好きなんだよなぁ~・・・いつもゲリラライブやるから、中々見れなくて・・・。」
戦隊漫才って・・・。
なんだか、とても納得できてしまうのは気のせいだろうか・・・?
「俺は良いですよ・・・。」
顔を伏せて否定した。
今さら自分のいないカミレンジャーなんて見たくない・・・。
自分がいなくても、しっかり活動できるカミレンジャーなんて、見たくない・・・。
分かってるんだ・・・。
分かってたんだ・・・。
自分がいなくても・・・自分なんかがいなくても、あいつらはうまくやる。
あいつらは、何も変わらず、カミレンジャーなんだ・・・。