あれ…幼なじみの彼が…?
偽物と本物
「さっちゃん、こっちに来て頂戴!」
「なに?」
「ここ、ここ!」
「えっと、膝の上…!」
「えぇ!私、憧れだったのよね〜!
彼女を膝の上に乗せるの!」
「どんな憧れなの…」
「はやく、はやくっ!」
「もう…」
みなさんどうも。
リア充ですいません。さつきです。
今ははるくんの膝の上に座って、はるくんにだきしめられてます。
まさにリア充。
はるくんに抱きしめられるのは心地いいし、気持ちいい。
だけど
好きになれない。
どうしてだろう。
隣にいるとすごく安心できるけど
私は贅沢なのかな。
「さっちゃん?もう、またほかのこと考えてたの?お仕置き!」
「ひょ、ひゃめへよ!はりゅくん!」
ほっぺたを引っ張られた。
そして
キスされる。
はるくんは、とっても優しいのだ。
こんな私に。
それと同時に罪悪感が出てくる。
…いつか、はるくんを好きになれる時がくるといいな。