あれ…幼なじみの彼が…?
「ここ、覚えてる?懐かしいよな〜!」
「うん…」
はるくんと高校時代よくきた公園。
ここでくだらない話ばっかりして…時には、りゅうくんも…
「あ、なぁ、この間りゅうと一緒にいたの、なんで?」
「!!!!!
え、えっと…偶然出会って!」
「ふーん…付き合ってる訳ではないんだ?」
「…うん!」
実際別れたし…経緯とかは何も言わなくていいよね。
「なぁ、さっちゃん。俺、さっきのこと本気だよ。本気でさっちゃんのこと好きだし、付き合いたい。」
「…!!!」
本物のはるくんからの告白。
嬉しい。
けど
なんでかりゅうくんの泣きそうな顔が浮かぶ。
「…ごめんなさい」
気付くとこう返事をしてしまっていた。
「…どうして」
「…私、はるくんのことは高校のときからずっと好きだよ。でも…」
「りゅう、かな」
「え…?」
「さっちゃん、今誰のこと考えてる?
…まさか、りゅうに負けるとはな〜!!
あ、あいつ女装癖あるけど良い奴だから仲良くしてあげてくれよ?」
「…はる、くん…」
ごめんね。はるくん。
私
りゅうくんのことが好きみたい。