新撰組と狐のお姫様
私は動けるように、そして女だとばれないように今まで伸ばしていた自慢の長い髪の毛を、女にも見えなくもないくらいの長さに切り、袴を着て男装をした。






女とばれたら、そして顔をあまり見られたくなかったから笠をかぶった。






代々家に伝わる妖刀『桜梅』《おうばい》を持ち、亡くなった家族、みんなにお別れを言い私は村を出た。






もちろん、生き残った妖怪に出ていく理由をいい、村を任せた。






理由はもちろん『長州、そして悪い妖怪への"復讐"』






私は、悪い奴は許さない…そして、私たちの仲間・家族を殺した人への復讐が始まった。






あれから10年。






たまに村へ顔を出しに帰っている。






あそこのトップは私だからな。






だが、1人になっていつも思う。






…私は孤独だ。






ひとりぼっちになっちゃった…………。





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