新撰組と狐のお姫様
そう思い、考えながら歩きだそうとすると、誰かが腕をつかんできた。





??「ちょっと待って。」





後ろを振り返り、腕をつかんできた奴のほうを見た。





………美形だ。





沙「…なに?」





??「さっきの酔っ払いとのやり取りを見ていました。あなた、とても強いですね。怪しいのでちょっと屯所まで来てください。」





屯所?……ああ、この羽織、そして屯所、こいつ新撰組だ。





はぁ、めんどくさいやつに捕まったな。





しょうがない、逃げるか。





沙「……あ!侍が人を切ろうとしてる!!」





新??「え!?」





相手が気を逸らしているうちに、沙羅はすぐさま逃げた。





新??「しまった!?逃げられたか…。まぁ、次見つけたときは逃がさないよ。」





はぁ、いくら逃げるためとはいえ、あんなに大きな声を出したのは久しぶりだ。今日は本当に疲れた。





目の前に寝るのにはちょうどいい桜の木があった。





今日の寝床はこの桜の木にしようかな。




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