LOVE COOK
……――――――。
「終わり~!」
…窓から差し込むオレンジ色の光。
図書室にいるのは大河と私の二人だけ。
そとからは野球部の声が聞こえてくる。
「ねぇ、起きて~」
トントンと控えめに叩くけどなかなか起きない。
今度は息を大きく吸い、
「起きてーっ!!」
と柄にもなく大きい声を出す。
「…うーん!?あ、なっちゃん終わった?」
「まぁ…」
目を擦りながらまだ眠そうに欠伸をした大河。
「じゃあ…私、帰る」
そう呟きササッと参考書やらノートやら筆記用具やらを鞄にしまい、席を立った。