秘密の陰陽師 【参】
ふと顔を上げた舜と目が合う




その途端、舜は大きく目を見開いた




舜はすごく驚いた顔をしてこちらに走ってくる




「お前…なんでここにきた!」





怒ったような口調で言われ、泣きそうになる




私の存在に気づいた拓海と金狐も近寄ってきてくれる






「だって…皆頑張ってくれてるのに…私だけ…サボるわけにはいかない…」





溢れてきそうな涙を必死にこらえてそう言った




私の様子に気づいたのか、舜は優しい表情になり、頭をゆっくり撫でてくれる。



「ったくお前は…無茶ばかりする。
待ってろ。今毛布を取ってくる」






そう言って舜は毛布を取りに行ってくれた
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