秘密の陰陽師 【参】
「葵殿…大丈夫か…」



金狐が泣きそうな顔をして
覗き込んでくる




「心配かけてごめんね…平気だから」




そう言うとすこしグラっとした





「おっと」




そう言って私を受け止めてくれる拓海




「あり…がと…」






「葵、全然霊力が回復してへんで?
今晩は雪女の動きもまだないさけ、
テントに帰ってゆっくり寝たほうがええよ」






体をさすりながら優しく拓海が言ってくれる
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