秘密の陰陽師 【参】



そしてついた先は…牢屋…だ




私はもう一度鎖に繋がれて、
牢屋に放り込まれる






荒々しく扉を閉めると
忍はなにも言わず出て行った




その瞬間…




「ごほっ…」




私は大量の血を吐き出す




そして首筋に浮かび上がってくる傷




「はぁはぁ…」




息をすることもしんどい




私はその場に横たわる





私の治癒の力はね、人の傷を治せるんじゃなくて人の傷を私の体に移すことができる術なの


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