秘密の陰陽師 【参】



私、もう東京に帰れるんだ





舜や拓海、家族のみんなにも会える




やっとこの地獄の生活から抜け出せる





ずっと望んでいたことでしょう?





嬉しいのに、嬉しいはずなのに





「襲ってくる妖の種類と数を教えてよ」





気づけば私はそんな事を言っていた




目を見開き驚く璃玖と柊




「なにを言っている?
お前はもう自分の地域に帰るんだ」




険しい顔で璃玖が言う



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