秘密の陰陽師 【参】


「舜、明日のパーティーにはお前は必ず出席しなければならない。そんなクマがくっきり浮かんだ顔で行くわけには行かない。今日1日はもう休みなさい」




突然親父にそう言われた




「なんでだよ…葵がこんな状況なのに
なんで俺はパーティーなんかに
出席しなくちゃならねぇんだよ」




俺は力なくそう言った




「お前の言うことは分かるが、
こればっかりは出席しない訳にはいかないんだよ。お前も高田の経営を手伝っているなら分かるだろ?」





親父に真っ直ぐに見つめられる






分かってるよ。俺だって高田の一員だ。






明日のパーティーが
どれだけ大事なことかなんて分かっている。





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