秘密の陰陽師 【参】


「…り…く…?」




恥ずかしさに耐えきれなくなった私は
精一杯の声を振り絞って璃玖に話しかけた




「なぁお前は…好きな人…とかいるのか?…」




少し悲しそうな目をした璃玖がそう言う




「へ…?」




突然の質問に間抜けな声を出す私




「俺だけをみろよ…」




私をまっすぐに見つめる璃玖




「私は…」




私が口を開いた瞬間




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