秘密の陰陽師 【参】



「純血種がいるのにどうしてこんなに押されているの…?」


「見ていればわかるさ」




ギュッと拳を握りしめ、
目の前で戦っている狐と妖に目を向ける柊




私もつられるように目を向けた




目の前には倒れている狐



その上には斧を持っている狸




「死ね狐!」




そして狸が持っている斧で
狐に向かって振り下ろした





「きゃっ…」




私はギュッと目をぶった




仲間が殺させる姿なんて見れなかった



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