秘密の陰陽師 【参】




顔は見なくても
声で舜と拓海だってことが分かった




「葵?」




璃玖が私の方を向く




どうして…こんなことろに…




2人がこちらに近づいてくる




私は下を向いた




相変わらず心臓はうるさく音を立てている




私達がいるベッドのすぐそばで足音が止まる




そして




「あおい」




私の大切な人の声がした




私はゆっくり顔を上げる




「しゅ…ん…」




その声が震えているのが分かる




「葵!会いたかったで」




舜の横にいる拓海が言った




「たく…み…」




久しぶりに会ったせいか、少し緊張してしまう





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