秘密の陰陽師 【参】


「そいつは?」


拓海は金狐を指差して首をかしげる



そうだった!

拓海は金狐に会うの初めてだったんだ


なんでも重大な用事があるとかなんとかでここ半年はまともに金狐に会えなかったのだ


久しぶりに見るとやっぱりすごく可愛い



「この子は金狐って言うの。狐の妖だよ。
そして、この学園を護るお手伝いをしてもらってるの」




私がそう言うと




「ふーん…お手伝い…ねぇ?」




そう言ってまじまじと金狐を見る拓海




「お前はっ…」




金狐のそんな声が聞こえた時





後ろの方からドス黒いオーラを感じた

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