秘密の陰陽師 【参】
第捌章
葵side
「はぁ…」
私は今自分の部屋のベッドに寝転がっている
璃玖たちのお城から東京に帰ってくるまでの事はあまり記憶がない
ただ私がお城を出ていくときの柊や霜月たちの驚いたような、悲しんでいるような、そんな顔が頭から離れない
大蛇に乗って東京に帰ってきたとき、
一ノ瀬家を始め、高田家、土田家の皆さんが
集まってくれて皆心配してくれた
お母さんや恵美さんは涙を流していた