秘密の陰陽師 【参】




私自身、妖の世界への行き方を知らない。




璃玖…柊…みんな…怪我はないかな…




身体はヘトヘトなのに目を瞑ると狐軍の皆の
笑顔などが浮かんでくるんだ





私にとって初めは地獄だったあの場所もいつの間にか大切な仲間ができて、皆を助けたいと思うようなそんな場所になっていた。





首から胸にかけて傷ついている自分の肌に
手を当てた




あつい…




璃玖はいつもこんな傷とは比べものにならないような傷を負ってたんだよね…




お願いだから無事でいてよね…璃玖…





私はそう願うことしかできなかった




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