秘密の陰陽師 【参】
3人で肩を並べて学校を目指して歩く
「それでな〜…」
横にいる拓海は昨日のことまでには触れずに
ずっと他愛ない話をしている
これもきっと拓海なりの気づかないんだよね
「あはは…うん…」
迷惑ばかりかけちゃダメだと思って
拓海の話に笑顔を向ける
チラッと舜を見るけど
まだ眠そうな目をしていた
でもいつもとは違って何だか…
話しかけにくい
「しゅ…」
私は勇気を振り絞って
舜に話しかけようとした時
バサッと言う音ともに真っ黒な服に身を包んだ人が私たちの目の前に現れた