秘密の陰陽師 【参】
「ついたぞ」
柊の言葉で目を開ける
ついた先は狐軍のお城の前だった
目に映る状況に私は言葉を失った
「どうなってんの…」
狐軍のお城は完全に狸軍に包囲されていた
そして私の目に映る赤くて熱いもの
「お城が…燃えてる」
頭が真っ白になって何も考えれなかった
「昨日、葵がいなくなってからすぐ狸軍が襲撃をかけてきたんだ。
璃玖様は葵がいなくなったことで荒れた戦い方をした。いつもとは違う落ち着きのない戦い方で誰も止めれなかったんだ」
グッと拳を握りしめて悔しそうな顔をする柊