秘密の陰陽師 【参】




「お前1人で行くのか?!
ダメだ!お前あの男に無理はするなと言われていただろう!」




なんだ柊…ちゃんと気にしてんじゃん…




舜や拓海のことを少しでも気にかけてくれていることが嬉しかった




「大丈夫だよ。ちゃんと舜との約束は守るよ。ちょっとは傷負っちゃうかもしれないけど危険なマネはしないから。だから皆を頼んだよ柊」




私は真っ直ぐに柊の目を見てそう言った




「分かった。落ち着いたら俺も戻ってくる」




「じゃあね」




そう言って私達は逆方向に向かって走り始めた




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