秘密の陰陽師 【参】




私は璃玖の元へ走って行く




「葵…こんなところで何してんだ…」




近くに行くとより一層
璃玖の痛々しい傷が目に入った




「何してるはこっちのセリフでしょう…
無理しないって約束したのになによこの傷…」




切れている頬に手を当てる




「お前あの時の陰陽師か。
ちょうどいい。
この忌々しい狐とまとめて殺してやる」




そう言うと狸の大将は火の玉を投げてきた





「結!」




私は結界を張ってその火の玉を防ぐ




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