秘密の陰陽師 【参】




「一ノ瀬よ我を呼んだか」




低くて重い雷神の声が聞こえる




「強力な電気が必要なの私に力を貸して」




「それはいいが今のお前の霊力だと半分以上
消費してしまうぞ」




そうか…
私まだ霊力が完全に戻りきってないんだ




でも…その方法しかないなら…




「構わない」




「承知した。印を組め。
その指先に膨大な電気を宿そう。」




雷神の言葉に従い、私は印を組んだ




「電咒鷟流」




雷神がそう唱えると私の指先にありえない量の電気が宿った




「くっ…」




やばい…想像以上に霊力が削られる…



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