秘密の陰陽師 【参】




「はぁはぁ…」




嘘でしょ…あの一撃しかないのに…




璃玖が私の元に走ってくる




「ど…ゆ…こと…はぁはぁ…」




息をするのもままならない




「あいつの斜め後ろを見ろ」




そう言われて大将の斜め後ろの方に顔を向ける




「…っうそ…っ柊っ」




私は目を見開いた




そこには狸の部下に捕まり、
今にも殺されそうな柊の姿があった




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