秘密の陰陽師 【参】




そんな柊の声には耳も傾けず
大将は私たちの元へ歩いてくる




「終わりだ。」




そう言って火を出し、
私たちに向けて手を振り上げる




もう反抗する体力もない璃玖と私は
ギュッと目を瞑る




「しね」




そう言った瞬間……




ゴゴゴゴゴ______







地面が揺れ出す







「なにっ?!」




大将は思わぬ事態に焦っているように見える




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