秘密の陰陽師 【参】
…でも…
…その国王がこの金狐…?
え…まってどう言う事…
舜を見ると珍しく口を開けて固まってしまっている
それもそのはずだよね
そんなお偉いさんが目の前にいるんだから
「てめー…言いやがったな…」
金狐はピョンっと私の身体から飛び降り、拓海に近寄る
「そない怒らんといてください国王さん。
俺は誰にも報告したりするつもりはないからさあ。
でもびっくりしたわぁほんま見回りについてきたら妖界の国王さんが "葵殿〜" 言うて
人間にベッタリなんやからなぁ」
そう言うとクククと拓海が笑う
「許さね〜!!!!! 狐火!」
金狐がそう言うと手から青い炎が現れた