秘密の陰陽師 【参】



その姿に私は目を奪われた




だって…そこには…







立派な9つの尻尾を生やして私の2倍ぐらいはある大きな体にフサフサと気持ち良さそうな立派な毛。
目は綺麗な青色をしていてさっきとは似ても似つかないほどの金狐がいたから




「キレイ…」





私は思わずそんな事を口にしていた





「なぁ葵殿。ずっと黙っててごめんな?
人間界で葵殿に助けられてすごく嬉しかったんだ…」



金狐は悲しそうな顔をした



「俺は確かに妖界の国王、九尾だ。
でも俺はもう葵殿のそばで生きていくって決めたんだ…。だからな?これからも金狐として葵殿のそばにいさせてくれねぇか?」








金狐の綺麗な青い目が私を捉える




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