秘密の陰陽師 【参】



「そそっ…そんな…やめてよ金狐!
私なんて何にもしてないよ…っ!」



少し怪我をしていた金狐を手当てしただけなのに!



まぁでも…



「金狐がそう言ってくれるなら、
これからも私のそばにいて私と一緒にこの学園を護ってください」




そう言って私は頭を下げた





「ううっ葵殿〜」





小さい姿に戻り、また私に抱きついてくる金狐





「あははっくすぐったいよ」





そう言いながらも私も抱きしめる



やっぱり金狐は金狐だよ!



「ほんま葵には敵わんわ〜」





拓海が苦笑いしながらそう言った






「国王だからって俺の葵を取ったらゆるさねぇからな」



と、舜もいつもの調子が戻ってきたみたい


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