秘密の陰陽師 【参】
少し悩んだ金狐は
「よしわかった。葵殿のためだ。
お前の使い魔になってやる。
だが忘れるなよ。あくまで俺は俺だ。
お前の指図なんか受けんからな」
きっぱりと拓海の目を見てそう言う金狐
金狐…私達のために…
きっと使い魔になるって事は
使い手を主人として共に戦っていく事で、
妖界の国王様が人の手下に着くなんてきっと
考えられない事なんだろう
いくら金狐でも
少し申し訳ない気持ちになってしまった
でも…今はその方法しかないんだ…
「ごめんね金狐。私達のために…」
私は金狐を見てそう言う