秘密の陰陽師 【参】
「ちょっ拓海…」
私が逃げるより先に…
拓海の後ろから大魔王様が降臨した
「ひぃっ…」
さすがの拓海も肩を震わせている
「2度とその口開けねぇようにしてやろうか」
そう言って左手で印を組む舜
「しっ…しゅん…」
拓海の顔が青ざめていく
「う…うそやて!
だからその物騒な左手しまってくれやんか…」
弱々しい声でそう呟く
「舜…放してあげてよ…」
さすがに拓海が可哀想になり私もそう言う