ドクターと恋を始めました。【完】
親父はこの病院の院長先生。
俺は次期候補らしい…。
俺にとったらどうでもいいが…、
「ま、いいじゃん!
愁って今は患者いないでしょ?
特定の患者できてよかったな〜。」
良いのか悪いのかわからないけど。そんなことを考えていたら、俺のPHSが鳴った。
親父直々からの電話の呼び出しだ。
『愁か?今すぐ708号室に来い。』
それだけ言って切りやがった。
俺は一言も何も話してないのに。
「はぁ…、、ちょっと俺行ってくるわ。
てか、何で怜於ここにいる?」
「って、突っ込むの遅くね?
ま、俺は資料届けに来ただけだよ。」
研修医も暇なんだな。
俺は忙しかったんだけどな。
そういえば、あいつ何しに来たんだ?
「院長、お呼びですか?」
嫌味っぽく親父に言ってみた。