ドクターと恋を始めました。【完】
「千葉、スマホ寄越せ。」
「…え、あ、はい。」
そして、スマホをいじられる。
プライバシー無いね。
「…へー、
千葉の主治医って海堂さんなんだ。」
「え、知ってるの?」
「兄貴と仲良いから一応知ってるよ。」
そう言いながら、あたしのスマホをいじり続ける。絶対何かしら見られてる。
写真フォルダは…、やばいかも。
「スマホ返すよ。あと10分くらいで海堂さん来るから下にいといたら?」
「…え、は?!
ちょっ、楠見弟、ワンモアプリーズ!」
「楠見弟?俺の名前は理於なんだけど?
てか、もう一度言えって?
おまえの主治医の海堂さんが10分以内にお迎えに来るから帰る支度して下に行け。」
うん、やる事はやいよ。
「…って、あたし帰るの?!」
「あ?耳悪いのか?耳鼻科行ってこい!」
あなたは口が悪いです。
能の改善を図りましょう!
はい、ふざけました。(すいません。)
「耳は普通だもん!な、なんで呼ぶの?!」
「自分の体調ぐらい自覚してんだろ?
チアノーゼ出てるし脈乱れてるし…、」