ドクターと恋を始めました。【完】
パッと見、正直言えば似てない。
けど、性格は似ているかもしれない。
と、いうよりお姉さん相手に嫉妬し続けていたあたし…、恥ずかしすぎる。
「おい、アキ。仮にも何故か姉ってどういう意味?優しい姉でしょうが!」
「は?どこがだよ。」
こういう姉弟喧嘩を見ていると、
少し微笑ましく思える。
あたしは一人っ子だから羨ましい。
「はいはい、アキのくせにうるさいわね。
あ、ごめんね、
まだ名前言ってなかったよね。
私はジョンソン・椿。元々は海堂椿。
周りからはハルって呼ばれてるわ。」
ジョンソン?!
外国人の人と結婚したの?!
「あ、えっと…、千葉 琴音です。」
「琴音ちゃんかー!可愛いすぎる。
アキ、私この子以外結婚許さないから。」
け、け、結婚っ?!
あたしには到底早すぎる話。
と、いうよりは夢のまた夢…。
「俺もこいつ以外の奴と結婚する気なんてねーから。
てか、琴音しか有り得ないから。」
「姉の前で惚気けるとかありない〜。
それもアキが惚気けるなんて明日大雪よ。」