ドクターと恋を始めました。【完】
「…っ、当たり前だよ、、」
出会ったばかりの頃は、本当に信じることができなくて早く死にたくて、
生きてることが辛くて、
早くお母さんのところに行きたかった。
でも、今はずっと愁さんの隣しかいてたくない。あたしの今の生きがいはこの人だけ。
きっと、愁さんがいなかったら、
今頃あたしは生きていないし、助けてくれたから今がある。
「まじで可愛すぎ、監禁したくなる。
てか、学校にも行かせたくない。」
「え、なんで?」
「だって琴音の高校に怜於の弟の理於君いんだろ?…超不安。」
そう言って溜息をついた愁さん。嫉妬してくれていると受け取っていいのかな。
それだと嬉しい…。
「大丈夫だよ、あたしは愁さんしか眼中にないからね。 それに…、あたし先生をもっと愛してみたい。」
「俺が琴音に今までの17年分の愛と一生の愛を注いでやるよ。」
そう言ってギュッと抱きしめてくれた。
優しい愁さんの香りがした。
「…好きっ、」
あたしには本当にこの人しかいない。
あなたに救ってもらった命をあなたに捧ぐ。
「俺はもっと好きだよ。
…って、まじで今煽んな、…襲うぞ」