ドクターと恋を始めました。【完】

理於side





俺にとって琴音ちゃんは大きな存在であって面白くて未知の子だった。



あんな正直すぎる子に俺は初めて会って興味を持った。


向こうでの暮らしは女にそんなに困ったこともなかったし俺から女に近寄るなんてこともしたことがなかった。



自慢ではない、…けど、基本的に女は男が言い寄らなくても勝手に近づいてくる。




だけど、あの子だけは違った。




何か顔見ただけで守ってやりたいって思える存在だった。



俺は顔を重視するような男じゃないけど
琴音ちゃんは誰がどう見ても可愛い。






─── 俺は、一目惚れをしたんだ。




例え、ライバルが尊敬する人でも容赦はしない。俺はあの子の心が欲しい。