ドクターと恋を始めました。【完】
でも、やっとお母さんに会える。
詫びても遅いことは承知している。
天国に行けば、お母さんにも恨まれるだろう。
それでも、せめてもの償い。
それに、あたし自身長くは生きれない。
それはあたしの願いでもあれば親戚一同の望みなんだろうね。
会う度に影で色々言われてるのは知っている。
“ 何であの子が死ななかったのかしら ”
“ 顔も見たくないわ ”
親戚中から言われた言葉はきっと正しい。
「ったく、こっちゃんは着替えるの遅いよ。」
「2人が早いだけだよ!」
「…あー、ほら、さっさと着替えなよ。」
ななちゃんも凪ちゃんも、基本的に発する言葉が冷たいけど、優しいことはしってるよ。
あたしのことを家族よりも理解してくれてワガママなあたしだけど一緒にいてくれる。
「お待たせっ!」
今のあたしは、それだけで充分。
だから、これ以上は幸せを与えないで。
天国に、悔いなく行きたいから。
そして、お母さんに謝ろう。