ドクターと恋を始めました。【完】
「とにかく、今の琴音ちゃんを助けることができるのは愁だけだ。」
「…あぁ、わかってるよ。」
わかってんだけど、何故か考えてしまう。
『もしも琴音に…、』的なこと…。
てか、何医者がネガティブ思考になってんだ。
そうだ、俺は琴音の主治医だ。
「愁、俺の妹のためにも頼むわ。
俺の妹さ、琴音ちゃん大好きだからさ。」
「うっす。」
「雄貴先輩って妹いたんすね。あ、俺にも可愛い弟ならいるっすよ。」
「楠見って弟いたんだ。」
怜於の弟って確か理於君か。
確か、今アメリカの高校行ってたっけ?
怜於曰く、理於君は俺に憧れてるとか。
「高3っすから琴音ちゃんと同い年だね。」
理於君、もう高3なんだ。
結構、歳離れてたんだな、、